ぼくは『メガネ』だ

ぼくは……メガネだ。

別に今まで隠してたわけじゃない。

そっちが聞いてこないから、言わなかっただけ。

別に…隠してたわけじゃない。

とにかくぼくは、メガネだ。

たぶん、これを読んでるあなたはまだ誤解してるかもしれない。

「ぼくはメガネだ」と言って、「ぼくがメガネをかけた人」だと思っているだろう。

違う。

客観的に見れば、そうかもしれない。

ぼくを動かしているのは人だし、ぼくを拭いてくれるのも人だ。

ここまで読めば、わかったんじゃないか。

そうぼくはメガネ、メガネこそがぼくだ。

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これがぼくだ。

さて、ここであなたはまだ頭に疑問が抱いていることだろう。

「メガネが文章を書けるわけない」、って。

確かに、あなたの言っていることは正しい。

ぼくは世の中の小さなものを鮮明に見せることしかできない。

キーボードを打つのは至難の技だ。逆立ちしたってできない。もちろん逆立ちもできない。

じゃあどうやってこの文章を書いているかというと、答えは1つ。

ぼくが人を操縦し、キーボードを叩かせているからだ。

よくわからない?

例えるのなら、まどマギのソウルジェムが本体で、人のほうが抜け殻でしかないのと同じだってこと。

まどマギを知らないなら、鋼の練奇術師のアルでもいい。鎧そのものが本体みたいなことと同じで、メガネそのものが本体みたいなことだ。

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↑ソウルジェムがないと、抜け殻になっちゃう

ただ、ぼくは別にインキュベーターと契約もしてないし、等価交換もしていない。

気づいたら、メガネとしての自我が目覚めていた。

でも、実は自分がメガネだというアイデンティティを確立したのは、最近のことだ。

さかのぼること2年前。

ぼくは大学2年生で仲の良い友人と飲みに行っていた。

どういう会話の流れだったかおぼえていない。

その時、ふと友人が「そういえばメガネ取ったの見たことねえな。なあメガネ取ってみろよ。」

ぼくは生活のほとんどをメガネを付けて過ごしてる。だから友人も素顔を見たかったのだろう。

「ちょっとだけだぞw」

そうやってメガネを取った。

その瞬間、驚くべきことが起きた。

友人A「あれっどこ行った?おいっ!あいつどこ行った?」

友人B「何言ってんだ。酔っ払ってるのか?あいつはここに……いねえ!」

衝撃だった。ぼくは間違いなくそこにいた。メガネを外し、メガネケースの中にメガネを入れていたが、”ヒト”としてのぼくはそこにいた。

慌てた。

すぐにメガネを取り出し、メガネをかける。

(正確にはメガネかけさせたと言ったほうがいいのか)

友人A「おっおい!お前どこにいたんだよ!」

この時だ。気づいたのは。

ぼくの本体はメガネだったんだってことに。

そこからしばらくしてぼくは、ぼく=メガネという事実を受け入れられるようになった。

この前、

「Twitterでお前の写真さらしてやる!」

といって送ってくれた写真はこれだったし、

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よく人からは、「メガネ」って言われることが多い。

たぶんみんな気づいてるんだろう。

ぼくがメガネだってことを。

そんなぼくだが、先日人生最大の危機に至った。

それはぼくのヒト部分の弱点を突かれたからだ。

その弱点とは、「お酒で酔ってしまう」ということだ。

ヒトの部分がお酒に酔ってしまうと、実はぼくつまり、メガネとしての統制が効かなくなるのだ。

「もう水だけにしとけ」と指令を出しても、どうしても日本酒を頼んでしまう。

そこで…やらかしてしまったのだ。

どうしても飲み会で一笑いを取りたいという感情がヒト部分にあったのだろうか。

あいつはぼくをおもむろに取り外して、

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初めてだった。

ビールという液体の中に入ったのは。

炭酸が目にしみた。

やばい。

息ができない。

やばい。

オレここで死ぬのか!?

いやだ。

ビールの中で死んだ、なんてどう先祖に顔向けすればいいんだ。彼女のJINS PC悲しむだろうな。

……

ばっちゃーーーん。

その時、ヒト部分のぼくが、その危うさに気づいたのか慌ててぼくをビールの中から救い出してくれたのだ。

間一髪。

九死に一生とはこのことだ。

だが、命を削ったのが功を奏したのか、この行為はけっこうウケた。

こちらとしては、身を賭してまで笑いを取ろうとしたのだからそれくらい報われて当然なのだが、まあ命が助かったんだ。芸人だったら、これ以上嬉しいことはないだろう。

ただぼくは芸人じゃない。メガネだ。

そこのところを勘違いして欲しくない。

今回、ぼくが満を持してこの文章を書いたのは、実はこれを伝えたかったからだ。

ぼくの本体は、メガネなのだ。

世の中、メガネを粗末に扱う人がいるけれど、実はメガネが本体の人はぼくだけじゃないはず。

日本には八百万の神がいると言うけれど、それと同じ類だろう。

でも、人っていうのは他人と異なることを極度に恐れ、それを口外しないことが多い。LGBTといわれる人種の人もそうだ。人と違うことを恐れて、口外しない人は少なからずいるだろう。

ただ、別に人と違ったっていいじゃないか。もっとヒトと違うということを、本気で叫んでやろう。

要するに、「人と違うことを恐れるな」ということだ。

つまり……。

んっ…もう朝か…

申し訳ない。

時間だ。

ヒト部分が起きる時間だ。

つづきはいつかの機会に。

 ✱

朝…

ガバっ!

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「あっあれ、メガネがない。どこだ。どこだ。」

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「んっ、なんだ机の上か。ありゃっ、パソコンつけっぱなしだ。

何やってんだオレ。昨日の夜覚えてないなー」

「あれっ!!ブログの文章が書かれている!どうしてだ!

昨日は疲れて、パソコンをいじった記憶がないのに……」

「どんな文章書いたんだっけ。えっと『ぼくはメガネだ』…?なんだこれ…」

今回はふざけすぎた…

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