「夢、死ね!」ってか。

先日、本屋に行くと強烈なタイトルの本が僕の目の前に現れました。

それが、これです。

「夢、死ねってw」なんちゅータイトルだよ。こんなこと言ってたら、夢を食い物にしている世の中の人の反感を買うだろうなーなんて、思って手に取ってみました。

内容はというと、まあざっくり話すと、「夢なんて滑稽なものを夢見ていちゃダメだ。仕事というものは結局生きていくためにやるもんだし、みんな誰かに怒られないためにくだらない仕事をしている。それに、夢なんていうものを追いかけるあまりに、悲惨な人生を送ってしまっている人はたくさんいる。だから、とりあえず等身大で頑張れ。なんやかんや言って、仕事はいいぞ!」みたいな内容。

本に書いてることはけっこう強烈なワードが散りばめられているし、著者の実体験が濃くでているところは面白いのだけれど、こうやって改めてまとめてみると、結局はおっさんがよく言う主張に収れんしてしまっている感がある。

「夢、死ね!」っていうタイトル通り、地に足を着けて生きていくことはそれはそれでいて素晴らしいことだと思うけど、ぼくは夢が死んだら多分世の中おしまいだろうなーと感じる。

それは、少なからずこの社会は「夢を持った人」によって作られているからだ。例えば、芸能界というものは裏がどうなっているのかわからないが、そこを目指す何万という人がいなければ成り立たない。有名な起業家だって、Visionという言葉にすり替えられた夢を見て、今の地位に上り詰めた人がほとんどなのは確かだ。

でも、それはごく一部の人で、ほとんどの人は夢を持つことが悲惨な人生につながるのではないかという意見もある。

それはその通りだけど、夢を本気で持っている人は、そんなリスクを承知の上なんじゃないかと思う。例えば、ミュージシャンを目指してフリーターなんて人は世の中けっこういるけれど、そんな彼らだって、成功できなかった場合のことなんて百も承知の上だ。でも、一度きりの人生を謳歌できているのであれば、それはそれでいいのではないか。ぼくはそう思う。

最近は

【週休4日で月収15万】ゆるい就職

なんていう、夢ある若者を支援するような就職もある。こういう就職をすれば、夢敗れても、その時点では「全く仕事できない人間」となってしまっていることを防ぐことができるだろう。

とはいうものの、この本を真っ向からダメな本とは言えない。仕事の現実を知るにはこういう本は読んでおいて損はないし、「夢を諦める日付をつける」というところは本当にそうだと思う。

夢を礼賛した本はたくさんあるが、夢を罵倒した本も読むべきだろう。そういうインプットのバランスが仕事に対する姿勢をよりニュートラルにしていくと思うから。

トップへ戻る