【休学生活82日目】足を突っ込んだからわかる現実

20140708204836

久しぶりの投稿です。

一日一日が忙しくなってきて、時間がなくなってくるととこういうブログもなかなか頻度よくっていうことも難しくなってきますね。
今回は、ちょっとネガティブな記事になりそうです。
というのも、最近確固として決めていたはずの目標が、少しずつ揺らぎ始めてくる。そんな悶々とした感情が自分の中にあるからです。
今回は、その”揺らぎ”について?なぜ揺らいできたのか?を書いていきたいと思います。
はじめにそもそも確固として決めていた目標とは何だったかということですが、これは今まで何度も書いてきたように、「映画業界に入って、映画を世の中に届ける仕事をする。そのための知識を身につけ、チャンスを得る」ということです。これがこの休学生活を決めた大きな理由で、この1年間のぼくのテーマでもあります。そして、それに向けて休学して、まだ3ヶ月ですが色々動いてきました。
ただ、最近直面してる問題があって、それは「映画業界」のネガティブな現実を、目の当たりにしてしまい、「それを目標にしてしまっていいのか?」という前提自体が揺らいでいるということです。
よく夢と現実のギャップと言いますよね。それは映画に関わらず色々なところで言われることで、例えば漫画家になりたいって夢があります。でも、現実は過酷な労働、奇跡のような確率でしか成功できないというギャップがある。まあぼくだってそんな間抜けではなく、映画業界もそれはあるだろうというのは百も承知だったんです。あまり稼げるような職でもなく、過酷な労働を課すところもある、そういうギャップがあると覚悟はしていました。
ただ、それとはまた違った自分にとって嫌な現実がそこにはありました。やっぱりどんなに覚悟はしていても、やってみないとわからない・気づかない現実がそこにはありました。
※ここからはあくまでぼくの経験からくる、主観的に「思ったこと」です。たった3ヶ月でわかることなんてたかが知れてます。ぼくが見た世界は、業界のただの氷山の一角でしかありません。
Sponsored link

●社会人として育てられない人たち

 3ヶ月で、この業界の大きな問題点と感じるのは、それは正直言って、大企業と呼ばれる企業以外の映画会社はほとんど「社員を育てる」という発想がないことです。ほとんどの社員は中途社員であり、コネで入社したり、無給のインターンや、アルバイトからの縁あって入社というケースがほとんどです。また転職が目まぐるしく、あっちこっちを転々としたり、まだ社会人経験数年でフリーランスの人だっています(実際にぼくの会った人でまだ2、3年目くらいなのにフリーランスの人がいました)。すると、企業というのはハナから「使える」「即戦力」となる人を”補充”するという発想で経営を行います。そのため、まったくのペーペーである新卒なんて雇ってられない。そういう事態が起きます。
ただ、とは言っても新しくこの業界に入ってくる人がいるはずです。その人に仕事をどう教えるかというと、ほぼOJTであり、体系的な人材教育はほぼ皆無に近い。そうなるとどういったことが起こるかというと、特にこの業界一本でインターンやらアルバイトやらで入った人は社会人としての大事な基礎(ビジネスマナーなど)を若い大事な時期に学び損なうという事態が発生する。そういうのはOJTでも教えられるじゃないか、という考えもありますが、教える人だって「オレもはじめは何も教えられなかったけど、ここまでやってきたんだ。お前も若いうちはやりながら自分で学んでけ。ガハハハハハ!」ってな感じで上司がダメだったらもうとことんその人次第になってしまいます(あくまで想像です)。
そんなわけで、この業界は新人研修とか当たり前な業界と比べてそういう「ビジネスマンとして働く」ことの意識が低い気がします。映画はほんと好きな人が多く会話は面白いんですけど、そういう現実があるため「新卒で小さい映画会社に入る」という選択肢がぼくの中でほとんどなくなってきています・・・

●「面白くないもの」を売る苦痛

 2013年度日本で公開された映画の本数は何本だと思いますか?200?500?
いえいえ違います。正解は、1117本です!
http://unijapan.org/statistics/release.html
歴史的に言うと、映画の本数が1000を超えるは歴代映画史上初だそうで、1日に1本映画館で映画を観ても全然足りないくらい、日本では映画が公開されています。
まあ1000本もあれば、そりゃあ面白い作品もあれば、クソつまらない映画もあるわけです。ぼくは一応ふつうの人よりは映画好きであるとは思うので、ある程度の作品なら楽しむ自信があるのですが、とは言っても、「なんじゃこりゃあ!!!ふざけんなよ!」って作品はそりゃああります。もうこれオレが撮ったほうが面白いの作れんじゃね?みたいな作品ですよ。
こういう作品って、一回観て「あーつまらなかった!くそだ!」って映画.comあたりにモーレツなレビューをしていれば、それで気がすみます。ただ、もし…もし…それを自分が宣伝とかをしないといけなくなったらを考えると、ぼくは想像よりも地獄じゃないかと感じてしまいました。映画が好きなぶん、こだわりがあるぶん、クソすぎる映画を世の人に向けて宣伝しないといけないのはかなり許せない。でも、現にそういう人たちがいるんです。映画はたくさんの人が関わって制作され、劇場で公開される。その大半が「つまらない」と思いながら、公開される映画ってたぶん少なからずある。それが許せない。あなたがたは本当にお客さんを喜ばせようとしてるの?自己満足でやってるんじゃないの?ねえ?
仕事っていうのは、好きなことだけ・やりたいことだけできるわけではないことは重々承知してるつもりですが、ぼくは面白いと思えない作品・価値があるとは思えない商品を売ることにかなり抵抗感を感じてしまいました。

●「好き」だけで仕事を選ぶって・・・

『それでも仕事は「好き!」で選べ(Nanaブックス)』という本を2月頃に読みました。内容はというと、タイトル通り「好きなことを仕事にした人が、好きを仕事にする方法を説く」本です。著者自身がリクルートから映画業界に転職していて、ぼくの映画業界へ進む道の背中を押してくれた本で、ただの精神論じゃなく、きっちりと現実に即したキャリアの描き方を説いてくれる本でもあります。
それを読んでいたおかげか、最近思うのは、映画業界をこれから目指す人たちって「ただ好き」な人が多いんじゃないかってことです。たしかに、映画の知識はものすごくある。自分の知らない映画をたくさん観てるし、映画の話しだすと止まらない。今、専門学校の課題でグループワーク形式で、映画の宣伝戦略を考えるというものがあるんですが、みんな映画の考察しまくりで面白いは面白いんですが、論点ズレまくりで大変になってしまうことがあります。このように映画に情熱はある。でも、それを仕事にするという戦略というか考えが甘い人が多い気がするんです。どういった能力が必要で、どういうキャリアを描くのが理想なのか。映画を通してどんな価値をお客さんに与えたいのか。そういうことに対しての考えがちょっと弱い。「好き」だから「仕事にしたい」だから「頑張る」。狭い茨の道を進もうとする人たちが、これだけのロジックしかないのはどうなんでしょうか。ぼくだけなんでしょうか。そこに違和感を感じてしまうのは。
さて、以上3つの点で、ちょっと自分にはガッカリしてしまうような現実を目の当たりにしました。ただ、最初にも言ったようにこの考えは映画業界のほんの一部だけしか見てない部分で思ったことであり、業界の全てに当てはまるものでもないでしょう。なので、こういう現実があったからってまだ映画を諦めるという選択をしようとは思っていません。
一応、正式には決まってないのですが、新たな映画会社でインターンが決まりそうであり、ぼくの中で第2ステージへの挑戦権を得られそうです。あい変わらず無給ですが(しかもフルタイムだって笑、死んじゃうよー笑)、そこでガラッと考えが変わるかもしれません。「やっぱ映画サイコーっしょ!映画の未来作ってやる!」って記事書いてるかもしれません笑。
なので、とりあえず最初の3ヶ月のインターンと、専門学校での生活という第1ステージで考えたこと・思ったことはこんな感じです。

トップへ戻る